※もともとエイプリルフールネタとして書いたものだったんですが、書いてるうちに本気なトーンが多分に交じってしまったため、ちょっと真面目なトーン版も上げてみます。お題は、バランスをできるようになるための練習と、バランスカスケードをするための練習について。
この記事の目次
- 1.バランスの魅力
- 2.バランスのメリット3つ
- 3.バランスの練習方法
- 4.難易度を上げる
1.バランスの魅力
バランスをしながら技をすることによって、技の難易度を跳ね上げることができます。 でもバランス自身は地味な技として認識されている気がします。そんなバランスへの認識を改めるために、まずは生ける伝説アンソニーガット―の動画を見ていただきたいです。
2:48からのバランスジャグリングを見て、憧れないジャグラーはいないはずと信じたい。
2.バランスのメリット3つ
メリット① 空いている部分を使える
ジャグリングをしている間、特に頭周り(おでこ、鼻の頭、頭頂、顎)は基本的に空いてます。この空いている部分を使えば、それだけで難易度を上げることができます。メリット② 見栄えと難易度が逆比例
ジャグリングにおいて、扱う道具が大きくなったり重くなったりすると、難易度も高くなることが一般的です。(エクサボールでルーチンをすることを想像してみてください)
ですが、バランスでは扱うものが長くなればなるほど安定します(極端に長い、重いものを除く)。大きいものを扱って見た目の難易度は上がるのに、実際の難易度は下がっている、この反比例はジャグラーにとってはかなり魅力的なはず。
メリット③ ユニーク性が高い
海外のジャグリングイベントでは、バランスはかなり一般的です。
例えば、ジャグリングの国際大会として名高いIJA会場では、バランスのエンデュランスはめっちゃ盛り上がります。バランスをしながら座る、一回転するなどの指令が司会から出され、クリアする都度客席から大きな歓声が上がります。
一方、日本のジャグリングシーンではバランスはまだまだ一般的ではありません。日本最大のジャグリングイベントJJFでも、バランスのエンデュランスが開催されたのはたった1回です。そのため、日本でのユニーク性はかなり高い状況です。
3.バランスの練習方法
練習方法① バランスする道具の選び方
バランスする道具は、なるべく長めで直線的なものを選びましょう。よく使われるクラブは、先が丸く先端が見づらいため実はバランス初心者にはおススメ出来ません。デビルスティックや、新聞紙を丸めたものなど、先端が見やすいものを使って練習をしましょう。
練習方法② バランスの始め方
バランスを初めて練習し始める人はとにかく「乗せて、手を放して、バランスをする」ことを繰り返しがちです。
ですが、手を放す時に意識しておいてほしいことがあります。それは「バランスが取れている場所を把握すること」です。
道具を乗せて、手を放してすぐに道具が傾き始めてしまっている場合、それはそもそもバランスが取れていないことを意味しています。
まずは、手を放してもしばらく安定するスウィートスポットを探すことを目指しましょう。
練習方法③ 調整の仕方
とはいえ、なにもせず放っておくと道具は倒れてしまいます。倒れ始めた道具をバランスするには調整が重要です。
調整をするためのポイントは「少し行き過ぎるくらいまで動いてから、さっと戻す」です。言葉で言ってもイメージしにくいと思うので、次の動画を参考にしてください。バランスする直前、少し行き過ぎてから戻ってるのがよくわかると思います。
4.難易度を上げる
ある程度バランスができるようになってきたら、次のステップ「動かせる部位を制限しながらバランスをする」に挑戦してみましょう。難しい難易度に挑戦することで、普通のバランスをする忍耐力を鍛えることもできます。
高難易度① 足を動かさない
地面に置いたリングの中に立ち、その円から出ないようにバランスをしてみましょう。足を動かして歩き回れなくなるだけで、バランスがめちゃくちゃ難しくなるのが分かると思います。
「倒れる予兆を早めに感知して、上半身の動きで調整する」ことを意識しましょう。
高難易度② 上半身を制限する
腹筋をするときのように、頭の後ろで手を組んでみましょう。これにより上半身の動かせる範囲がかなり制限されるため、いい練習になります。
これができたら、さらに動かせる範囲を減らしていきましょう。頭の後ろで手を組む→座る→寝転ぶの順で制限を増やしていきます。これらをクリアできたらバランス1級
一部を制限をする→その部分を使わなくてもバランスできるようになる→その部分をバランス以外のことに使える。この順番を追って、いよいよバランスカスケードの練習を始められます。
高難易度③ バランスしながら何かする
バランスがある程度できるようになったら、いよいよ「バランスをしながらジャグリングをする」に挑戦です。でも、ここで少し待ってください。
おそらく、「バランスしながらジャグリングする」を目指す人はそれなりにジャグリングがうまい人なのでしょう。
だからと言って、いきなり「バランスしながらジャグリングをする」を目指すのはハードルが高いです。
例えば「バランスができる」という技術と「3ボールでカスケードができる」はそれぞれ別の技術ですが、それぞれができるようになったからと言ってすぐに「バランスしながら3ボールでカスケードができる」わけではありません。「バランスをしながら何かをする」というのは、それらとはまったく別の技術なのです。
試しに「バランスをしながら」それぞれの道具の一番初歩的な技(ボールで言えば「1ボールの手渡し」レベル)をやってみてください。
意外とできないのではないでしょうか?
「バランスをしながらいきなり3ボールカスケードをする」というのは難しいのです。「バランスをしながら、1ボールのトスからカスケードを習得しなおす」くらいの心持ちで、徐々にできることを増やしていきましょう!